北海道に生まれ、北海道に育てられた自分にとって、北海道の文化こそが全て。
自分の知るローカルな文化を、ついつい全国共通のものと勘違いしてしまうのは地方出身者の宿命です。
中でもそれが顕著なのが「食文化」。
全国区の商品だと思っていたら、北海道限定だった…なんてことも少なくありません。
そこで今回は「これって北海道だけだったの?!」と驚かされた食べ物を紹介したいと思います。
0.この辺は北海道民も認知しています
その前に、北海道ローカルとして周知されている商品を一挙に紹介。
この辺の商品は北海道民も「北海道限定」であることをしっかり理解しているので、お土産などに選ばれがちです。
①やきそば弁当(東洋水産)
北海道が誇る最強のカップ焼きそば。
マルちゃんでお馴染みの「東洋水産」の商品ですが、北海道限定での販売です。
さて、「やきそば弁当」の特徴といえば「中華スープ」です。
通常カップ焼きそばのお湯は捨てるものですが、そのお湯でスープを作ってしまおうという魂胆。
まぁ、正直オマケ程度ですが…というかあれはビックリするくらい喉が渇くので、別で飲み物を用意した方が良いです。
ちなみに、やきそば弁当にはいくつか種類があります。
オススメは「ちょい辛」。スパイシーなソースと細麺がクセになります。
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②ソフトカツゲン(雪印メグミルク)
みんな大好き乳酸菌飲料「カツゲン」。
カルピスウォーターともヤクルトとも少し違うフルーティーな味わいです。
小さい頃からよく飲んでいたので、乳酸菌飲料といえばカツゲン!な道産子です。
青いパッケージが爽やかでいいんですよね~
気づいたときにはこのパッケージだった気がします(マイナーチェンジしているのかもしれませんが)。
人気なだけに商品展開も広く、カツゲンアイスやカツゲンソフトキャンディーなんかも売られていた時期がありました。
また、「勝つ源」と連想できることから受験期には桜をあしらった限定パッケージで売り出されたりします。
雪印メグミルクの札幌工場には「勝源神社」なるものも…
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③リボンナポリン(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)
飲み物からもう一つ。
100年以上の歴史を持つ炭酸飲料「リボンナポリン」。
コチラも北海道の代表的な飲料です。
鮮やかなオレンジ色が可愛らしいですが、別にオレンジ味とかそういうわけではないです。
味は、甘いサイダーです。クセはないですが、甘い。
ちなみにこのオレンジ色。かつては「コチニール色素」を用いていましたが現在は「パプリカ」由来らしいです。
「この色、虫から採ってるんだよ」という鉄板ネタも今では使えないんだなぁ…
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なんと、こんなコラボもやっていたんですね!
さて、ここからが本番です。
北海道では当たり前でも、全国では低知名度?!
そんな魅力的なソウルフードを紹介していきます~
レッツゴー!!
1.豆パン
まずはコチラ。
全国有数の小麦生産地・北海道が誇るパン。
その名も「豆パン」!
どこの商品…というわけではなく、北海道のパンメーカー・ロバパンさんや、セイコーマートなど…いたるところが販売しています。
さらには給食でも登場する、もはや切っても切れない存在。
どういったものかというと…名前の通り「豆の入ったパン」です。
具体的にはレーズンパンの要領で「甘納豆」がゴロゴロ入っています。
味としては「あんパン」に近いですが、バランスよく豆が配置されているため、最初から最後まで豆の味を楽しめるのが魅力です。
あんこ大好きな私からすると理想的なパンですが、その類が苦手な方にはあまりオススメできません…
給食でも好き嫌いが分かれるメニューのひとつです。
しかし、豆パンが北海道だけだったなんて…
だって、給食にも出るわけですから。
全国区のおいしさなので、もっと広まって欲しいですね。
2.赤飯
お祝い事で食べられる「赤飯」。コンビニなどでも売られていますよね。
モチモチとした食感とごまや豆の風味がたまりません。
ところが北海道のお赤飯は、他とはちょっと違うようで…
なんと小豆ではなく「甘納豆」が入っているんですよね。
さっきに続いてまたも甘納豆ですよ。大好きですね、北海道民。
甘納豆が入っていると、どういうことなのかといいますと…
…そうです。甘いんです。
これに関しては道産子内でも賛否両論。
「ご飯が甘いのは絶対に許せない」という方も少なくないです。気持ちはわかる。
そんなわけで「お赤飯、小豆と甘納豆ならどっちが好き?」なんて話題も定番ネタです(多分)。
(お味噌汁の白みそor赤みそみたいな…)
近頃は、北海道でもマイノリティになりつつある甘納豆のお赤飯。ちょっと悲しいですね…
ま、かくいう私もあずき派ですが…
ご飯なのに甘い、という初見だと結構衝撃的な味がするので一度ご賞味あれ。
なんでしょう、海外の方が日本に来て納豆を食べる感覚でしょうか…
3.べこ餅
祝い事や年中行事には、その時々の料理や食べ物が欠かせません。お赤飯もその1つ。
例えば5月5日「端午の節句」では、柏餅を食べますよね?
ところが、北海道の一部(主に南側)には「べこ餅」なるものが存在します。
べこ餅は、米粉と砂糖から作られる和菓子です。
イメージとしては「すあま」みたいな感じです。
葉っぱ型で半分が白、もう半分が黒糖風味の茶色というツートンカラーが特徴的です。
「子どもの日といえば柏餅!」という感覚は北海道にも存在するので、柏餅かべこ餅のどちらか(どっちも?)を食べる、といった感じでしょうか。
いや~、これも北海道だけだったんですね…
5月5日にべこ餅を食べないとかではなく、そもそもべこ餅が存在しないということなんですか?
ちょっと信じられません…
4.ぎょうざカレー(みよしの)
次は北海道のチェーン店から。
道産子が愛してやまない「みよしの」!
ファミレスのようなファストフード店のようなカジュアルな雰囲気の飲食チェーンです。
そんなみよしのの定番メニューといえば「ぎょうざカレー」!!
その名の通り焼き餃子の乗ったカレーライスです。
みんな大好きカレーライスに、これまたみんな大好きな餃子を乗っける…
当然のように美味しいですが、それをメニューにしてしまったのがみよしのさんのスゴイところですね~
値段もお手頃で、学生には嬉しいところ。
札幌では「スープカレー」が有名ですが、是非ぎょうざカレーもご賞味ください。
5.ちくわパン(どんぐり)
意外な組み合わせがクセになるローカルフードはまだあります。
最後に紹介するのは「ちくわパン」!
札幌のパンチェーン「どんぐり」が販売する大人気の総菜パンです。
その名の通りパンにちくわが入っています。
ソーセージが入ったパンがありますよね?アレのソーセージがちくわになっただけです。
とはいえ、食べたことがないとちょっと想像がつきませんよね。
というわけで、具体的に解説!
まず登場するのが、まるまる一本のちくわ!
ちくわといえば穴がありますよね?
なんとそこに「ツナマヨサラダ」をイン!
それから、フワフワしたパン生地をぐるりと巻き付けて、追いマヨネーズをして焼き上げる…
…どうです?おいしそうでしょ?
「やきそばパン」や「コーンマヨパン」が海外の人にとって衝撃であるのなら、ちくわパンを見たら気を失ってしまうかもしれません…
食べてみれば納得のおいしさ。パンチの効いたギルティ―なマヨネーズ味と、プリッとした食感のちくわが絶妙にマッチします。
「どんぐり」で堂々の人気ナンバーワン商品です。
どんぐりでは他にも個性豊かな総菜パンがたくさん売られています。テンションが上がること間違いなしです。
まとめ
今回は「北海道のローカルフード」と題して5つの食べ物を紹介しました。
どれも北海道民にとっては馴染み深いものだと思います。
そして、このようなモノって探せばまだまだたくさんあるのではないでしょうか。
(なんなら未だに全国区だと思っているローカルフードもあるかもしれません…)
名産品ではないけれど、北海道民の食文化にふれることが出来る隠れグルメたち。
みなさんも北海道に来た際には味わってみてはいかが?