『四畳半神話大系』はじめ、数々の人気作品を世に送り出す小説家・森見登美彦さん。
多くの作品がアニメ化されており、アニメから彼の作品に触れるという方も少なくありません。
そんな森見作品の多くは、彼の出身大学である京都大学、そしてそれが位置する京都府京都市が舞台となっています。
中でも『四畳半神話体系』や『夜は短し歩けよ乙女』は学生たちの愉快で奇妙な青春(?)が詳細に描かれています。
これは小説だけに限らず、アニメにも言えること。
アニメでは、実際に存在するスポットが多数描かれ、よりリアル(かつファンタジック)な演出が施されています。
そんなわけで、今回は『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』の聖地を巡ってきました。
(絵面が分かりやすいと思うので、アニメ準拠で紹介していきます)
紹介するスポットは全て京都市内に存在しているため一日で回ることが出来ますよ。
1.出町柳駅
「四畳半」と「夜は短し」のメインの舞台である京都大学の最寄り駅。
2023年公開の映画『四畳半タイムマシンブルース』の主題歌、
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「出町柳パラレルユニバース」は勿論ここから来ています。
駅の改札前には「夜は短し」の「ナカメ作戦」で登場したベーカリー「SIZUYA」があります。
SIZUYAといえば「カルネ」が有名ですよね。
ハムと玉ねぎが挟まった、素朴でありながらクセになる逸品です。
駅を出ると眼前に鴨川が広がり、なんとなく心地よい空気。
学生街ならではの、住宅街とは一味違った「生活感」…好きなんだよなぁ
(おまけ)
『四畳半タイムマシンブルース』…面白かったです!
タイムマシンブルースは観たことが無かったのですが、しっかり楽しめましたよ
2.鴨川デルタ
出町柳駅を出てすぐに広がるのが鴨川。
この鴨川、出町柳で二股に分かれているんですよね。
その分岐点に存在しているのが通称「鴨川デルタ」。
「けいおん!」はじめ京都を舞台にしたアニメ作品には必ずと言っていいほど登場する、聖地界のレジェンド的存在ですね。
「四畳半」では、1話でロケット花火を乱射していたのが印象的ですかね。
ご丁寧に注意看板も立てられていますよ
あとは、第4話で樋口師匠が名曲「マルを探して」を歌っていたのもココですね。
鴨川デルタの上にかかる加茂大橋では「自虐的代理代理戦争」が行われたりもしました。
こう考えると本当に頻繁に登場する場所だなぁ…
まさに聖地ですね。
3.賀茂御祖神社(下鴨神社)
「下鴨神社」の名で知られる、賀茂御祖神社。
境内には「君が代」にも歌われる「さざれ石」があったりします。
世界文化遺産にも登録されているこちらの神社ですが…
8月には「下鴨納涼古本まつり」という古本市が開催されるなど、
結構カジュアルで、生活に根付いたスポットとなっています。
古本まつりといえば、「夜は短し~」でも重要な存在となっていましたね。
絵本「ラ・タ・タ・タム」を求めて古本市を歩く黒髪の乙女。
思えば、そこから物語が大きく動き始めるのです。
さて、そんな古本市が開催されているのが「糺の森」。
青く茂る木々の下。本だけでなく、黒髪の乙女との出会いもあるかも…
4.阿闍梨餅(満月)
出町柳駅の東側、京大前の街道。学生御用達のコスパ抜群の食事処が並びます。
そんな通りから少し外れた小道に位置する老舗お菓子屋さん「満月」。
こちらの看板商品が、「阿闍梨餅」。
「あじゃりもち」と読みます。
「夜は短し~」では、黒髪の乙女が食べていました。
「餅」と名についていながらも、見た目はお饅頭のようなお菓子。
「…なんか、よくあるやつ?」と思ったり…
しかし!
いざ食べてみるとびっくり!
「モチモチしてる?!」
どうやら餅粉が使われているようで、非常にもっちりしているんですよね~
ありそうでなかった食感に感激!
…まぁ、100年以上前から存在しているわけですが…
5.大極殿本舗
阿闍梨餅に続いて作品ゆかりのお菓子を。
先ほどは「夜は短し~」でしたが、こちらは「四畳半~」。
作中では大極殿のカステラ…「春庭良(カステーラ)」が登場。
樋口師匠の好物(?)で、弟子の小津がよく下宿に持ち込んでいます。
アニメでは、永遠の四畳半を彷徨う「私」が、貪るようにかぶりつくシーンが印象的ですね。
京都大学が位置する出町柳から少し離れ、四条烏丸付近にある本店で購入。
「私」にならって、このままかじりつくことに。
ただし、今回はハーフサイズ。
しっとりとした食感と上品な甘さが嬉しい。
まとめ
今回は、京都大学のある出町柳駅周辺を中心に散策。
大学はもちろん神社や鴨川など…アニメで観た風景がたくさん。
中でも、鴨川デルタは森見作品のみならず、『けいおん!』など京都が舞台の作品では頻繁に登場する
聖地巡礼の聖地的存在!!
そもそも、世界遺産である下鴨神社には、外国人観光客もたくさん訪れる、
観光都市・京都を代表する人気スポットの一つでもあります。
中心部から少し離れているとはいえ、
同じ京都市内ということで、金閣寺や清水寺といった観光地とも一緒に回れる距離感も見どころ!
作品を見たことがある方は、是非立寄ってみてはいかがでしょうか。
おまけ
今回の京都旅行のテーマは…「聖地巡礼」!!
森見作品だけでなく、
宇治市を舞台にした大人気アニメ『響け!ユーフォニアム』の聖地もめぐってきました。
コチラも併せてお楽しみいただければと思います。
さらに、こんな「聖地」にも…!
じゃん!!
京都の有名ライブハウス…「磔磔(たくたく)」!
京都出身のバンド・くるりをはじめ数多くの人気バンドがライブを行ってきました。
創業50年を越える老舗ということもあり、
かつてはブルーハーツや忌野清志郎などがライブを行っていたことも!!
今でも若手バンドが日々ロックを奏でています。
原作ではアニメ版とは違った細やかな描写が楽しめます。
個人的には結構読みやすいと思います。
コチラの記事もあわせてどうぞ
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