【必見】くるり入門!最初はコレを聴け!!おすすめアルバムTOP5【2024】

1998年にデビューして以来、唯一無二の音楽を提供し続ける職人バンド・くるり。

ボーカルの岸田さんの作る斬新かつ、繊細な楽曲は幅広い層からの支持を集めます。

「くるり」という名は、音楽通でなくとも一度くらいは耳にしたことがあるはず。

昨年にはドキュメンタリー映画も公開されましたね。

しかし、作品によって音楽性が大きく異なる他、時期によってメンバーの入れ替わりも激しい流動的な存在でもあります。

それゆえ、
「くるりの代表曲って何?」「ぶっちゃけ取っ付きづらい」
という方も少なくないはず。

これに関してはファンの目線からみても感じる所でして…

「くるりってどんなバンド?」と訊かれると結構難しい…

加えて、意欲的な姿勢もあってか、作品の数もすさまじく、
未だにハイペースで新作が生み出され続けています。

「どれを聴けばいいかわからない」というのも、ハードルを上げている要因の一つかもしれません。

そんなわけで、

マニアックな楽曲も多く、なんとなく「玄人向け」なイメージを持たれがちなくるり。

しかし!!

数多の作品の中には、キャッチーで取っ付きやすいアルバムもちゃんと存在しています!

今回は、これからくるりを聴きたいと思っている方に向け、

なるべくキャッチーで取っ付きやすい、それでいてファンからの支持も厚いアルバムを厳選して5枚紹介していきます。

この5枚を聴けば、くるりというバンドの輪郭が少しずつ見えてくるはずです!!

番外編『TOWER OF MUSIC LOVER』

2006年にリリースされた、くるりのベストアルバム

結成からの10年間にリリースされたシングル曲を中心に、
オリジナルアルバムには収録されていないレアトラックを含む珠玉の26曲(初回限定盤は+α)が収録されています。

くるりのシングルは王道感の強い楽曲が多く、非常に馴染みやすいラインナップとなっています。

2010年にはB面集『僕の住んでいた街』、2011年には『TOWER OF MUSIC LOVER 2』がリリースされるなど、くるりは本作以降もベストアルバムを提供しています。

手っ取り早くくるりの音楽に触れたい方には、これらがオススメです。

ベスト盤を聴いて、どの時期のくるりが好きかを知るのもいいかもしれないですね!

ただ、個人的にはやっぱりアルバムを聴いて欲しい!

くるりのアルバムはどれも個性的で面白い作品ばかりなんです

第5位 NIKKI(2005)

とにかくキャッチー。

ときおりエレクトロの要素を入れつつも全体としては、シンプルなギターロックといった感じ。
比較的「素直」な作品ですね。

なんというか…シングルで見せる「よそ行き」のくるりが最初から最後まで演奏している感じ。
親切な作品で、初心者にもオススメですよ。

「Birthday」や「虹色の天使」といった軽快でポップな楽曲が目立ちます。

とはいえくるりらしいひねくれたクセの強さも共存しており、一筋縄ではいかないラインナップ。

そのアクセントが、飽きの来ないバラエティを生み出しているのだと思います。

サラッとしていながらも、満足感もある…そんな一枚ですね。

NIKKIのようなシンプルなギターロックがお好きな方は、前作『アンテナ』もあわせて聴いていただきたいところ!
より、泥臭いギターロックを響かせています。

ファンからの人気でいくと『アンテナ』の方が上ですかね…?

(オススメ)

15thシングル。王道感の強いミドルテンポのギターロック。
夏の終わりの哀愁漂う名曲。

シンセサイザーのチープな音が可愛い、軽快なダンスナンバー。
ベースラインがやたらとかっこいい。

第4位 ソングライン(2018)

歌謡的な「歌モノ」として考えたとき、真っ先に思い浮かべたのがこの作品。

シンプルなバンドサウンドに乗せたボーカルが非常に美しい。

フォークミュージック的な王道感のあるメロディーライン。
繊細で優しい歌声。
難しい言葉を使わないシンプルで魅力的な歌詞。

先ほどNIKKIでもこの言葉を使いましたが、
ソングラインはNIKKI以上に「素直」な作品かもしれません。

聴いていて、なんというか「ホッと」する。そんな作品。

心地よい楽曲が続きますが、
途中でインストのハードナンバー「Tokyo OP」を挟むなど、
くるりならではのオルタナティブロックも展開。

月並みな表現をしてしまいますが、「ハズレが無い」といった印象ですね。

また、さすがベテランといいますか、サウンド、MIXが非常に美しいですね。
終始、上質な歌謡曲を聴かせてくれます。

ファンファンさんの哀愁漂うトランペットもこの時期の魅力です。

(オススメ)

力強く伸びやかなオープニング曲。
アクセントとして使われるあらゆる音色が鮮やかな情景を描いている

爽やかなピアノの伴奏が印象的なハッピーソング。
少しアンニュイなメロディーラインが心地よい。

第3位 魂のゆくえ(2008)

上の2作が「素直」な作品だとすると、『魂のゆくえ』は「堅実」な印象。

サウンドメイクやアレンジ、メロディーラインなど、
どれを取っても非常に丁寧。王道感がすごい。

デビュー以降、様々な要素を取り入れ、挑戦的な作品作りを続けてきた彼ら。
そんな当時のくるりを考えると、この王道感はむしろ異質な存在…

起伏の少ない、言ってしまうと当り障りのない作品ですが、
こういった音楽にこそ「くるり」の良さが光っているのです。

どの曲のどの瞬間も本当にスキがない。音楽に対して貪欲で誠実な姿勢がカッコいい。

オーケストラを取り入れた前作「ワルツを踊れ」の経験からか、
今作でもクラシカルなアレンジが目立ちます。「太陽のブルース」とか。

この時期のどこか牧歌的な作風はくるりならではと言った感じがします。
岸田さんの素朴なボーカルが良くマッチしている気がするんだよなぁ…

これ以降は『ソングライン』のような素直な作品が多くなります。
ひとつのターニングポイントとなった作品な気がします。

牧歌的なメロディーラインが心地よいフォークナンバー。
間奏のピアノソロが美しい。

20thシングル。土岐麻子さんがコーラスとして参加している。
ピアノのメロディーとギターのアルペジオの重なりが楽しい。

第2位 感覚は道標(2023)

1stアルバム『さよならストレンジャー』のメンバー・3人が再集結して制作した一枚。

初期のフォーキーなロックを、25年の経験を積んだメンバーがもう一度作り上げた作品です。

シンプルなバンドサウンドに、ストレートなメロディー…
何とも清々しいアルバムです。

岸田さんって、色々なことに意欲的に挑戦するアイディアマンなミュージシャンですが、
なんだかんだ素晴らしいメロディーメイカーなんですよね。

あと、歌声も魅力的です。

岸田さんのボーカルって、どこか淡々としていますよね。音域も低めだし。
時には「迫力に欠ける」とか言われたりもしますが…

このサラッとした歌い方のおかげでメロディーラインや歌詞がスッと頭に入ってくるんですよ。
特にこの『感覚は道標』のようなシンプルなロックとは相性が良い

演奏に関して言うと…
シンプルな編成でありながら、緻密で繊細なアンサンブルを効かせていますね。
個性も携えた、くるりらしい一枚です。

配信限定シングル。爽やかなロックナンバー。
サビで一気に開放的になる素晴らしい楽曲構成。

ゆったりとしていながらもノリの良いミドルテンポナンバー。
ポジティブな歌詞とストレートな歌声が沁みる。

第1位 TEAM ROCK(2001)

1位はやっぱりコレですかね…
正直2位以下はアレコレ悩みましたが1位だけは最初から決めていました。

初期のシンプルなロックに、新たにエレクトロの要素を取り入れた作品。
この時期のロック業界はエレクトロミュージックとの融合が流行していましたね。

そのムーブメントの代表であり、金字塔がこの『TEAM ROCK』

ハードコアやユーロビートといったテクノ音楽ではなく、
あくまでもバンドサウンドを主軸に、アクセントとして電子音楽を取り入れた感じ。

サウンドへの強いこだわりを感じる一枚で、何度も何度も楽しめる。
一度ハマると抜け出せない中毒性とニッチさは、何ともくるりらしい世界観

それでいて、メロディーも誠実でファーストインプレッションも気さくな印象。
個性と大衆性を両立させたバランスの良い作品です。

なんといっても「ワンダーフォーゲル」「ばらの花」が収録されていますからね。

エレクトロ路線でいくと自作『THE WORLD IS MINE』も人気です。
より洗練されたコアな一枚です。かなり好き。

くるりの代表曲。力強いダンスロックナンバー。
イントロからテンション爆上がり。歌詞もキャッチー。

くるりの代表曲②。繊細なオルタナティブミュージック。
繰り返されるピアノのフレーズと、哀愁漂う歌詞が印象的。

まとめ

あらゆる音楽に挑戦し、変化し続けるバンド・くるり。

その幅広いアプローチは、バラエティ豊かな楽曲を生み出す一方で、
どこか取っ付きにくさも与えています。

流動的な存在なので明確な「くるりらしさ」を掴むのが難しいんですよね。

そんなわけで非常に悩んだわけですが、
自分の中ではひとつの答えを出すことが出来たと思っています。

今回は「取っ付きやすさ」をひとつの基準にして選ばせていただきました。

まずは、とりあえずくるりを聴いてもらわないことには始まらない
と思うので。

くるりは、しっかり咀嚼してじっくり味わってこそ魅力に気付けるバンドです。
今回のランキングを参考にしつつ、他の作品も含めていろいろ味わってみていただけると嬉しいです。

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