47都道府県の中で、一番といっていいほど独自の文化に溢れた場所・北海道。
中でも「食文化」に関しては、他県では絶対に見ることが出来ないようなモノがたくさん存在しています。
そしてそれらが食べられる、購入できる場所こそ「ローカルチェーン店」なのです!
他県には存在しないけど、地元民にとっては当たり前!
全国的に有名なものから、ニッチなお店まで…北海道の個性豊かなローカルチェーンを、オススメグルメとともに紹介していこうと思います。
セイコーマート
展開地域 | 北海道全域 ※茨城、埼玉にも存在 |
店舗数 | 1,176店(2022年現在) |
業態 | 店内調理が魅力のコンビニエンスストア |
まずは、全国的にも有名なコチラ!
北海道が誇るコンビニエンスストア・チェーン、”セコマ”こと「セイコーマート」。
セーコーマートではありません、セイコーマートです。
オレンジ色の看板が印象的ですね。
セイコーマートは他のコンビニに比べると、「生鮮食品」が充実しているように感じられます。
とくにバナナやリンゴといった果物類のラインナップが豊かです。
スーパーに行かずとも、ちょっとしたお買い物であればセコマで済ませられそうです。
まさにコンビニエンス!!
また、「ホットシェフ」という店内調理のホットフードに定評があります。
ホットシェフの顔ともいえる「カツ丼」は、大満足のボリューム感!
出汁の染み込んだ卵とカツが、アツアツのご飯によく合います。
その他にも、人気シリーズ「大きなおにぎり」やフライドチキン、フライドポテトなど…
部活帰りの腹ペコ学生にも嬉しいメニューが目白押し!
私もよく部活や塾の帰りに友人たちとセコマに寄っていました。
雪の降る寒空の中、よくポテトをカイロ代わりにしていたものです…
あとは、「パン」の種類が個性的ですね。
札幌が誇るローカルフード「ちくわパン」もしっかり売っていますよ。
ちなみに…
おにぎりを購入すると、「おにぎりあたためますか?」と訊いてくれます!
同名のテレビ番組が存在するほど、北海道では常識的なフレーズです。
というか、他県では訊かれないんですか…?
そういえば…2018年の北海道胆振東部地震の際には、セイコーマートが大活躍しました。
というのも、前述のホットシェフは「プロパンガス」を用いた調理が行われているのです!
大規模な停電に見舞われた北海道でしたが、そんな中でもセイコーマートは温かい料理を提供してくれました!
炊いた白米を販売してくれたりもしていましたね~。
北海道とともに生き続ける、まさにローカルチェーンの星ですね。
その他、北海道のローカル商品も多数販売しているセイコーマート。
北海道にお越しの際は、是非セコマで北海道ライフを体感してみて下さい!!
※ホットシェフの取扱いは一部店舗のみ
そして、セイコーマートですが…実は本州にも存在しています!
どういうわけか「茨城県」と「埼玉県」にも展開しているんです。
中でも茨城は80店舗超と、結構たくさん存在しているんですよね~
北海道での高い支持から関東にも進出! …というわけではなく、
じつは数十年前から、関東はじめ日本各地に存在していました。
多くが撤退され、残ったのが茨城と埼玉だったということです。
ハセガワストア/タイエー
展開地域 | ハ:道南、タ:根室市 |
店舗数 | ハ:13店、タ:4店(2022年現在) |
業態 | “やきとり弁当”が有名なコンビニ |
函館市に本社を置く、コンビニエンスストアチェーン「ハセガワストア」。
北海道の中でも、さらに南部に限定した店舗展開を行っています。
人気商品「やきとり弁当」は、多くのメディアで取り上げられるなど、全国的な知名度を誇りますね。
室蘭市の名物「室蘭やきとり」にも言えることですが、「やきとり」には鶏肉ではなく豚肉が使われています。
豚なのにやきとり…なんともチグハグなネーミングですが、実はこの文化、北海道外でも見られるものなんだそうで。
遠く離れた地で似たような文化が存在するというのも面白いものです。
そんな「やきとり弁当」ですが、どのようなものかを説明いたしますと…
パックに敷き詰められた白いご飯の上に、海苔、そして串に刺さった「やきとり」が乗った非常にシンプルなお弁当です。
やきとりに使われているのは、豚肉と長ネギです。割合が丁度いい。
味に関しては、たれや塩といった一般的な「焼き鳥」と同じようにいくつかの種類から選ぶことが出来ます。
オススメややっぱり「たれ」ですね。しょうゆベースの香ばしいタレが食欲をそそります。
隠し味に「ワイン」が使われていたりと、結構本格派の逸品です。
味付けのみならず、サイズや組合せなどあらゆる種類が存在しています。
お好みの商品を見つけてみて下さいね。
ちなみに、ハセガワストアは2004年に上述のセイコーマートと資本提携を結んでいます。
そんなわけで、ハセガワストアでもセイコーマートのオリジナル商品を購入することが出来るんですよね。
人気商品、セイコーマートの「ヨーグルト」なんかも買えちゃいます!嬉しいですね。
それから、道東・根室市には「タイエー」という名前のハセガワストアの分家?のようなものが存在しています。
こちらのお店でも「やきとり弁当」を購入することが出来ます。
知床や阿寒湖旅行のついでに根室市を訪れた際には、是非立寄ってみて下さい。
(タイエーもセイコーマートと提携関係にあります)
インデアン
展開地域 | 帯広市周辺、釧路市 |
店舗数 | 12店(2022年現在) |
業態 | カウンタースタイルのカレーショップ |
次に紹介するのは、”デアン”こと「インデアン」。
道央・帯広市を中心とした展開を行っているローカルチェーンのカレー屋さんです。
”インデアン”とは言ったものの、インド・ネパール料理店で食べることができるような、いわゆる「インドカレー」ではなく、
日本式といいますか…粘度の高いカレールーがご飯の上にかかった「カレーライス」を提供しています。
牛肉や野菜を長時間かけてじっくりと煮込んだ、奥深い味わいの濃厚なカレーが特徴です。
「家カレー」に近い感覚ですが、家では出せないコクがありますね!
カレーチェーンといえば「ココイチ」が有名ですが、ココイチ同様ルーの種類やトッピング、辛さを選んでお好みでカスタマイズすることが出来ます。
インデアンのトッピングは「カツ」「ハンバーグ」といった肉類から「チーズ」「エビ」…など。
おすすめトッピングは「エビ+チーズ」!
コクのあるインデアンのルーに、さらにうま味とコクがプラスされて、満足感が格段にUPします!
ちなみに、トッピングは「追い乗せ」することが可能です。
「エビ+エビ+エビ」なんてことも…
味はもちろんですが、ビジュアルも良いんですよね。
金属製のお皿に盛られたご飯。その上にかけられたルー…
まさに「これぞカレーライス」といった見た目です。
そのシンプルかつ直球な佇まいには、味への自信が感じられます。
また、ボリュームのわりにお手頃価格で、コスパの良さもうかがえます。
カウンター席がメインなので一人でも入店しやすく、手軽に本格的なカレーライスが味わえますよ。
インデアンには「ファストフード」的な魅力があるんですよね。
帯広市といえば、やっぱり「豚丼」や「乳製品」が有名ですが…
是非インデアンでカレーもご賞味ください!!
正直、とても美味しいです(語彙力)。
この美味しさを多くの人に知ってもらうためにも、まずは札幌に進出していただきたいところではありますが、一方で「帯広(釧路)に行かないと食べられない」というレア感もまた、ローカルフードの魅力でもあるのです。
みよしの
展開地域 | 札幌市周辺、苫小牧市、千歳市、旭川市 |
店舗数 | 27店(2022年現在) |
業態 | カレーと餃子が人気の外食チェーン |
北海道のカレーといえば、もう一つ忘れてはいけないのが「みよしの」。
「カレー」と「餃子」という全く異なる料理を柱にしているちょっぴり変わったチェーン店。
人によって「カレー屋さん」「餃子屋さん」と異なる印象を抱いているのが面白い。
それだけどちらにも等しく力を入れているということですね!
人気のメニューが、その両者をいっぺんに楽しめる「ぎょうざカレー」。
その名の通り、カレーライスの上に餃子が乗っかっています。
気になるこの組み合わせですが、ちゃんと美味しいです。
みんな大好きカレーの上に、これまたみんな大好き餃子が乗っているわけですから、当然といえば当然ですね。なんともご飯が進みます。
お米との相性はもちろん、カレーのルーと餃子の相性も抜群!
ジューシーでエスニックな餃子にスパイシーなカレーが良くマッチしています。
どちらかというと、カレー・餃子共にトゲの無い「甘め」のテイストなので、喧嘩することなくまとまっている印象です。是非食べて頂きたいユニークな味わいです。
洋食・カレーと中華・餃子を提供するお店ですが、味付けや雰囲気としては日本的なイメージなんですよね。店名も「みよしの」ですし。
というか、餃子もカレーももはや日本食ですよね?
和食というか、日本の国民食のようなところがある気がします。
ちなみにですが、「みよしのセット」という、カレーライスと餃子が別皿で盛られたセットも存在します。
別々で食べるも良し、一緒に食べるも良しの満足セットです。
みよしのの魅力は、美味しさはもちろん…その安さにあると思います!
学生が気軽に食べられる、そんな印象があります。
「みよしのは青春の味!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ラッキーピエロ
展開地域 | 道南(函館市、北斗市など) |
店舗数 | 17店(2022年現在) |
業態 | いろいろあるハンバーガーチェーン |
函館観光に欠かせないグルメといえば…「ラッキーピエロ」!!
ハセストの「やきとり弁当」よりもこっちを思い浮かべる人が多いかもしれませんね。
ラッキーピエロは、函館市を中心に道南地区で展開されているハンバーガーチェーンです。
ハンバーガーチェーンではありますが、ラッキーピエロは、他の有名チェーンとは違い作り置きを行っていないため「ファーストフード」ではないことを謳っています。
また、チェーン店にしては珍しく店舗によって外観や内装が大きく異なるのも特徴のひとつです。
ファンタジックなお店からジャングルをイメージした店舗まで…とにかくなんでもありのカオスな空間!
本店にはメリーゴーランドがあったりもします。どういうこと?!
遊び心あふれるラッキーピエロ流のおもてなしは、公式サイトでも伺えます。なんともカラフルで賑やか。
驚くのはお店の佇まいだけではありません。
その本筋であるハンバーガーも個性豊かなメニューがたくさんあります。
ラッキーピエロの人気商品といえば…やはり「チャイニーズチキンバーガー」!!
甘辛タレのから揚げにマヨネーズが乗っかった、ボリューミーかつパンチの効いた逸品です。
ジューシーな鶏肉とゴマのかかったバンズの相性は抜群!
まさに幸せの味!!
感覚としては宮崎のチキン南蛮に近いですかね…あとは、釧路の「ザンタレ」とか…
その他にも「トンカツバーガー」や「ジンギスカンバーガー」など、全国チェーン店ではお目にかかれないハンバーガーが存在しています。
ワイルドでボリューミーな見た目が食欲をそそられます。
また、ハンバーガーがメインでありつつも、ハンバーグ、カレー、オムライスなど…あらゆるフードメニューをいただくことができます。
前述の「チャイニーズチキン」を使った「チャイニーズチキン焼きそば」なんてものも!
店舗によって、お店のレイアウトだけでなくメニューも異なるので、全店制覇してみたくなってしまいますね!
見てビックリ、入ってビックリ、食べてビックリのラッキーピエロ。
観光グルメには持ってこいです!
また、ラッキーピエロは道産食材を積極的に取り入れるなど、地産地消の活動も積極的に行っています。地域密着の運営もローカルチェーンの魅力ですよね。
どんぐり(DONGURI)
展開地域 | 札幌市内 |
店舗数 | 10店(2022年現在) |
業態 | 惣菜パンが売りのベーカリー |
続いて紹介するのは、札幌のパンチェーン「どんぐり」。
「ちくわパン」をはじめ、個性豊かなパンがたくさん存在する人気のベーカリーです。
比較的お手頃な価格で美味しいパンがいただける、「信頼できるパン屋」というイメージです。
どんぐりのイチバンの特徴は、ズバリ「種類の多さ」です。
ロールパンやクロワッサン、食パンといったオーソドックスなパンはもちろん、
ピザやサンドイッチといった「おかず系」のパン、あんぱんやシナモンロールなどの「菓子パン」といったように多種多様なパンが所狭しと並んでいます。
北海道では定番の「豆パン」ももちろんいただくことができますよ!
また、日替わりのミニパンや、期間限定商品なども多く存在するのが嬉しい。
行く度に新商品を見かける気がします。とはいえ人気商品は変わらず存在し続けているのもありがたい。
来店した瞬間の高揚感やワクワクはどんぐりならではのものですね。圧巻の光景が広がっています。
パン屋の香りってなんであんなに幸せなんだろう…
そんなどんぐりのオススメといえば、やはり「ちくわパン」!!
その名の通りパンにちくわが入っているのですが…
そのちくわの穴にはツナサラダが詰め込まれていたりします。
ツナマヨinちくわinパンの構成ですね。
さらには上から「追いマヨネーズ」…と、小さいながらハイカロリーなテイスト。
プリプリとしたちくわの食感とパンチの効いた味付けがたまりません!
テカテカに輝くパンの表面がなんとも美味しそう。
ギルティ―な味わいがクセになる、札幌市民のソウルフードです。
どんぐりが発明したちくわパン。いまでは、セコマやフジパンなどでもちくわパンが開発・販売されています。凄まじい影響力ですね。
でもやっぱり本家というか、どんぐりのちくわパンを是非食べてみて欲しいというのが札幌民の本音です。
ちなみにどんぐりでは、台湾カステラやシフォンケーキ、プリンといったようなスイーツ類も数多く扱っている印象です。
イートインスペースでゆったりおやつタイムなんて使い方もできそうですね。
札幌観光に来て「パンを食べよう!」とはなかなかならないとは思いますが…
だからこそ、地元民だけが知っている、まさに「ローカル」なチェーン店なのです。
まとめ
いかがでしたか?
せっかくなので初めての北海道旅行では、観光地に行って名物を食べて…という楽しみをして欲しいところですが、
常連さんは是非、ローカルチェーンに行って北海道の生活を味わってみて下さい!
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