2023年5月。

ついにリリースされた、スピッツ最新アルバム『ひみつスタジオ』

前作『見っけ』から3年以上の月日が経ち、ようやくの新作ですね。
待ってました!

この3年半…色々なことがありましたよね。

新型コロナウイルスの猛威による、ライブイベントの自粛期間…

そんな「コロナ禍」で発表された「猫ちぐら」
また、本曲を引っ提げて行われたライブ「猫ちぐらの夕べ」…

2021年には、デビュー30年を迎え1年間を通してのイベントが行われました。
YouTube Liveでの生放送なんかもありましたよね。

この年には、最新作に収録されている2枚のシングルも配信されました。

そして2023年 …結成35周年の今年、
17枚目のアルバム『ひみつスタジオ』がついにリリース!

これがまた、素晴らしいアルバムで…

そんなわけで今回は、最新作『ひみつスタジオ』を全曲レビュー!
全13曲を徹底的に聴いていこうと思います。

ではいってみましょう!

1.i-O(修理のうた)

アルバムの幕開けを飾る1曲目。

タイトルに”(かっこ)”が付いているのは…初めて?ですよね。
なんとも斬新なタイトル表記です。

ロックファンとしては、
THE ROLLING STONESの「(I Can’t Get No)SATISFACTION」なんかを思い浮かべますね。
あるいは、スカートの「あの娘が暮らす街(まであとどれくらい?)」…とか。

…まぁ、それは置いておいて。

スピッツのアルバムの「1曲目」…いい曲が多いですよね。

『ハヤブサ』の「今」のような爽やかな幕開けも素敵だし、
『見っけ』の「見っけ」のような明るく多幸感のある開幕も、楽しい。

個人的には『さざなみCD』の「僕のギター」が一番好きですね。
あの何とも言えない空気感が…ヤバい。

さて、本作の1曲目「i-O(修理のうた)」は…

なんというか、今までにない感じ

どこか落ち着きのある、サラッとしたポップミュージック。
なんだろう、今までだと3曲目くらいに来そうな感じ。あるいはシングル曲の次、とか。

シンプルで爽やかな癒し系ロックですね。
「スピッツらしい」と言っても良いかもしれません。

煌びやかなギターが心地よい。
草野さんの温かい歌声とマッチしています。

「ランプ」や「P」を彷彿とさせるじわじわとした良さを感じますね。
なんか、ふとした時に心に響きそう…

なんとも温かみのある開幕でした。
今回のアルバムは、なにかが新しい。

2.跳べ

アップテンポなロックチューン。

スピッツの「パンク魂」を感じさせる楽曲ですね。
やっぱりアルバムに1曲は欲しい感じ。

それにしてもパンクとしての解像度が高い
今までも「パンクな曲」というのは度々存在していましたが、ここまでドストレートなパンクロックは珍しい。

それこそ「1987→」…そして原曲「泥だらけ」を彷彿とさせます。

デビューより前の初期スピッツのような真っ直ぐさ。

それでいて、歌詞の世界観やサウンドメイクは紛れもなく2023年のスピッツなんですよね。

これは是非ライブで聴きたい!

しかも野外ステージ!

激しさの中にどこか、どっしりとしたものを感じるのは、流石は大ベテラン・スピッツ。
長きにわたり音楽シーンを牽引してきた今の彼らだからこそできる雑味の無い、けれど深みのあるロック… なんて言ってみたりね。

ポピュラーミュージックとしても魅力的ですよね。
ノリが良く、わかりやすい。

わかりやすく、且つかっこいいというのは、案外難しいものです。
センスを感じざるを得ませんよね。

2曲目として相応しい、疾走感のある名ナンバーでした。

3.大好物

2021年にリリースされた45thシングル。

配信限定の楽曲だったため、音源がCD(あるいはレコード‥)で収録されたのは初めてですね。

映画『きのう何食べた?』のテーマソングとして書き下ろされました。

作品のディープかつほっこりとした雰囲気とマッチした、明るくポップでありながらも非常に味わい深い楽曲。

コンプレッサーの効いたイントロのピアノが楽しげな雰囲気。

初めてこの曲を聴いたときは、正直「ちょっとポップ過ぎる?」とも思いましたが、聴けば聴くほどじわじわと沁みてくる魅力があります。

そして、「見っけ」あたりから続く高圧的なサウンド。とくにベースの躍動感がすごい!

「食」をテーマにしたドラマゆえ、歌詞もそれに沿ったワードが目立ちます。
素朴で親近感のあるそっと寄り添うような歌詞が素敵ですね~

アルバムの中で改めて良さを感じた、何度でも味わいたい魅惑の楽曲です。

4.美しい鰭

本作の「顔」とも呼べる一曲。

46枚目のシングル。
アニメ映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の主題歌として書き下ろされました。

このシングルは…なんとも衝撃的でしたね。カップリングの2曲を含めて。

なんというか…スピッツの新しい姿を見た気がしました。

新曲が出るたびに、あっと驚かせてくれるスピッツですが、本作は段違いだと感じたものです。

印象的なドラムのフレーズで始まる曲。
そこから期待を裏切るかのようなハーフタイムシャッフル。

ホーンセクションを取り入れた豪勢なサウンドが光ります。
このイントロ、素晴らしいですよね…本当に。

とはいえしっかりと4人の音色が引き立たれたアレンジが、スピッツらしい。
2017年あたりから、とにかく「4人の音」を意識したバンドサウンドへのこだわりが強く感じられます。

ハリのあるドラム、躍動感溢れるベース、煌びやかなギター、そしてリバーブの効いた滑らかなボーカル。どれもスピッツならではのサウンドでありながら、どこか新しさを感じます。

特にギターの音が独特ですよね。
『見っけ』以降大きな変化が見られた三輪テツヤのギターサウンド。

今回のサイケデリックな雰囲気はどこか初期の頃(『名前をつけてやる』とか)を思わせます。

新しさの中にどこか原点回帰を思わせるアレンジは、コロナ禍という期間を経た彼らの新時代を象徴するかのようです。

ところで…
映画、面白かったです。

前作ではBUMP OF CHICKENが主題歌を務め、今年はスピッツ… わかってますねコナンさん。

海が舞台の本作。スピッツは海が似合うバンドですからね。

そして「灰原哀」を中心とした緊張感のある、悲しくも優しい物語。

エンディングで「美しい鰭」が流れたときの、清々しくも切ない感情は…まさにこの楽曲そのものでした。深い…

5.さびしくなかった

ミドルテンポの王道ギターロック。

これぞスピッツ!といった雰囲気。

厚みのあるコーラスワークやサウンドメイクが、どこか『小さな生き物』っぽい。あの頃の爽やかさと温かさを感じますね。

やっぱりこういったアレンジの楽曲は、各メンバーの良さがストレートに伝わって…良いですよね。

力強い芯のあるドラムやベース、爽やかなギターアルペジオ、滑らかでいながらどこかザラついたボーカル… スピッツの音が耳にスッと入ってくる。

ところで…本作のボーカルはちょっとリバーブが強めですよね。
ライブを聴いているような雰囲気。

このスタイルって「猫ちぐら」からですよね…おそらく。
これが「2020年代のスピッツらしさ」になっているのでしょうね。10年後くらいには。

歌詞の方はというと…
素朴で、生活感のある等身大なラブソング…ここ数年の草野さんの言葉はグッと「身近」になりましたね。

サウンドは浮遊感が強まり、歌詞は重力が強まった感じ…
変わらない良さ、変化する楽しさ…どちらも楽しめるのがベテランバンドの魅力なのです。

「スピッツらしさ」が詰まったシンプルなロックナンバーでした。
この感じは、ちょっと『とげまる』っぽいかも?

6.オバケのロックバンド

ちょっと懐かしい感じがする”ロックンロール”な一曲。

実はこの曲には元ネタがありまして…

それは、アマチュア時代の楽曲「こどもおばけ(子供おばけ)」
ま…私は聴いたことがないんですけど。

いかんせん物心ついたころには、スピッツはスターでしたからね(スターって感じでもないけど)。

インディーズ時代の曲をアレンジして音源化するというのは「1987→」でも見られたサプライズですよね。なんだろう?35周年記念??

前置きはさておき、「オバケのロックバンド」について見ていきましょう。

この曲のイチバンの特徴は…

メンバー全員がリードボーカルを務めていること!!

これは35年の歴史で初めての試みですね。

コーラスで参加したり、なんてことはありましたが、まさかこう来るとは。

楽曲自体はちょっとベタな感じなので、こういう方向性で新鮮さを味わせてくるとは、ね。

なんか、なんだろうな…
このあどけない、ぎこちない感じ… 身内ノリって感じもして良いですよね。「青い」というか。

特にリーダーの歌唱がいいですね。 なんか…可愛い。

というか50過ぎのおっさんたちがファンタジックな歌詞を歌うのが良いんです。これは、真面目な話です。

せっかくなので、他のメンバーの歌唱についても。

草野さんは…まぁ、安心感がありますよね。
こういった王道感のあるメロディーだと声の良さが刺さりますね。

草野さんといえば、年齢を感じさせない声(と容姿)が特徴ですが…とはいえやっぱり変化してきてますよね。
どんどん脱力感が強まってきている。なんか…矛盾しているような気もするけど、言いたいことはわかりますよね?
とはいえ、芯の強さは増している… うーん、しなやかになったというか…

次は、﨑山さん。

彼の歌声、好きなんですよね。ライブではコーラスをやっているくらいですから。

なんというか、リズムがいいですよね。流石はドラマーというか。

あとは、声質。
落ち着きのある少し低めな声ですが… 決して埋もれない、絶妙な高音の混ざり方が良い。

最後は、三輪さん。

彼の歌声は(地声も)、一言で表すと「ロック声」ですね。
ちょっとざらついた感じ。ビジュアルも相まって少しワイルド。

あとは、ソリッドですよね。最近の彼のギターサウンドに近い。キレのある感じ。

ハスキー…というのとも違う、うん。やっぱり、ロックって言葉が一番合うかも。

何度聴いても楽しい、そんな曲ですね。

7.手鞠

さて、個人的に今作で最もファーストインプレッションが素敵だった曲。

それが「手鞠」。

「ネオアコ」といいましょうか… フォークで、ポップでロックな音楽。

初期スピッツの「心地よさ」を、もっとクリアにした感じ。

雰囲気としては『さざなみCD』

初夏の海が似合う、爽やかで涼やかで、幻想的なサウンド。

あれですよ、「魚」とか「リコリス」とかが好きな人!ビビッと来たでしょ??
私は来ましたよ。

煌びやかな透明感のあるアコギ、艶やかなエレキギター。うねるベースライン…

私の好きなスピッツです。 きっとみんな同じなはず。

なんとなく、ドラムの雰囲気が『スピッツ』っぽい。
アコギ主体なところが、そもそもだけど。

あとは…ネオアコっていうところでいくと、やっぱり『ハチミツ』を彷彿とさせますが、あれよりはずっと解像度が高い
強いて言えば、今のサウンドでハチミツをやった感じ…なのか?

(『スピッツ』+『ハチミツ』+『さざなみCD』)×『ひみつスタジオ』= 「手鞠

私はこんな風に感じましたが…他の方はどうなんだろう。

8.未来未来

ファンキーなイントロがクセになる一曲。

エキゾチックなコーラスも、クセになる。

本アルバムの「曲曲」枠ですね。あ、曲曲(くせきょく)と読みます。

『醒めない』の「ブチ」とか、『さざなみCD』の「ネズミの進化」とか…
あんな感じのノリの良いエキゾチックな曲が好きなんですよ~

というか、こんな風に露骨なファンクをやるようになったのは最近のことですよね?
具体的には、前作の「YM71D」が初めてな気も?

なんというか…indigo la Endっぽい。
まぁ…あんまり他のバンドを引き合いに出すのは良くないんですけど…

わりと、「ファンク」や「ソウル」をどれくらいやるかっていうのはロックバンドの見どころな気もします。結構そのバンドの方向性が見て取れたり。

例えば…ミスチルなんかはわりと昔から積極的にやっているイメージですね。
逆にB’zとかは、あんまりイメージないかも。

バンプやアジカンなんかもあまりイメージないですね。
2010年代以降のバンドは積極的に取り入れているイメージです。
indigo la Endだったり、King Gnuだったり。

この曲調だと、しっとりとしたエレキピアノやセンセが入ってきそうな雰囲気もしますが、終始ギターロックなアレンジを貫いています。

これは、『ひみつスタジオ』としてのこだわりでしょう。

もし、この曲が『スーベニア』とか『醒めない』に収録されていたらガッツリ入っていると思います、ピアノ。

わりと、スピッツは「にぎやか期」と「シンプル期」を行ったり来たりしているイメージです。今のスピッツが『Crispy!』をリメイクしたらどうなるんだろう…

9.紫の夜を越えて

2021年リリースの44thシングル

2010年代以降の「クールなスピッツ」のひとつの到達点ともいえる楽曲ですね。

メジャーデビュー30周年の記念作…です、タイミング的には。

個人的には、「さらさら」あたりから続くクールスピッツの10周年記念…だと思っていたり。

このひんやりとした空気…いいですよね。

今の草野さんの声や、バンド全体のサウンドとよくマッチしているというか。

本当にね…

コロナによって「常識」が変わって、ライブやイベントがなくなって。

リモートで「猫ちぐら」を作って…

新常識を生き始めて、

そんな、2021年のスピッツだからこそ作れた曲なんじゃないかと。

クールでありながら、アツい曲ですよね。

本当に力強い。紛れもないパンクですよ、この曲は。

歌詞といい、サウンドといい、メロディーといい…どれをとっても刺さる。

リリース当時から好きな曲でしたが、

「NEW MIKKE」で生演奏を聴いて、アルバムで改めて聴いて…

どんどん好きになる曲だなぁ。

10.Sandie

「ひみつスタジオ」の中では、少し異質な曲。

ちょっぴりチープなアレンジと、どこか古臭いメロディーラインが印象的。

おもちゃ箱をひっくり返したような、ポップで茶目っ気のある楽曲ですね。
こういったスピッツも素敵です。

古臭いメロディーといいましたが…
このダラっとした感じ… どこか初期の頃を彷彿とさせますよね。

なんだろう…昔のB面っぽい。 『花鳥風月』とかに入ってそうじゃないですか?
「トゲトゲの木」とか「心の底から」とか… あんな感じ。

あの辺の曲って、個人的には初見でハマることが少ないんですけど…この曲はわりと最初から好きでしたね。
やっぱりサウンドが今っぽい。パキッとしていてとにかくクリア。

ギターの音なのかなぁ…

たしかこれ、ゴースカ(ファンイベント)で披露された曲なんですよね。私は参加していませんが…

そうか…ライブだとどんな感じなんだろうな…

リバーブ強めのSandie… 照明は黄色がいいな、あったかい。
セットリストの中盤くらいでやって欲しいな… でも、アンコールでも良いな…

なんとなく幸せな気分に浸れる、なんとなく夢心地にさせてくれる…リラックス効果の高い一曲でした。

11.ときめきpart1

ヴァイオリンの音色が心地よい一曲。

比較的シンプルなアレンジに乗せた、純粋なメロディーが素敵だ。

ここまで来て、今なおこういったストレートな曲で、心をときめかせることができるとは…やっぱり凄いですね、スピッツは。

この雰囲気… スピッツぽくていいですよね。

ロックなんだけど、上品で、優等生で、控えめで…
スピッツならではのロックミュージックが詰まっています。

色んな曲があるけれど、結局のところ、スピッツの入口ってみんなココだったはずなんですよ。

シンプルなビートで、シンプルなメロディーで…
でも、どこか新しくて。

どこか懐かしくて。どこか愛おしくて

チェリーとか、空も飛べるはずとかを聴いて、なんとなく「いいな」って思って。
そんなスピッツが好きだと思って。

やっぱり、こういう楽曲を聴くと「スピッツっていいなぁ」って思います。

「魔法のコトバ」とかね。

とにかく優しい。温かい。癒しであり、救いなんですよ、我々の。

そしてこういったシンプルな曲は、ライブで化ける

「猫ちぐらの夕べ」の「みなと」が教えてくれました。この曲もまた、底知れぬパワーを持っているに違いない。

12.讃歌

ときめきpart1に続いて、ゆったりとしたナンバーが続きます。

あ~~

こういうの、良いよね。

ゆったりとしているんだけど、決してバラードではない。
のどかな曲。浄化ソング

「雪風」とか「正夢」とか… 胸の内が解き放たれるような、圧倒的開放感

ちょっとさっきと似たような話になってしまいますけど、

この温かさ、柔らかさが良いんですよね。
スピッツファンというのは、それが好きで、スピッツを好きになった人が多いはずなんですよ。

のびのびとして、自由なロック。
ロックって、自由で良いんだ。

私は、そんな伸びやかなロックが好きです。スピッツだったり、中村一義だったり。
上も下もない、フラットな音楽。

ロックに癒しを求める、というとちょっぴり不自然な気もしますが、それを不自然では無くしてくれるのがスピッツというバンドなんです。

しかし、この曲は不思議な曲ですね。

サビの伸びやかさに比べて、曲の出だしが窮屈過ぎる
暗い曲調が、シリアスさを演出していますね。

このギャップ…いいですね。

「リラックス」できる静けさと、「緊張感」のある静けさが両立しています。

そうか、今まで気にしたこともなかったけど、「静かな曲」には2種類あったんだ

スピッツはいつも、新しい気付きをくれますね。

13.めぐりめぐって

最後を飾るゴキゲンなナンバー。

スピッツのアルバムは最後にこういった曲を持ってくることが多いですよね!

『見っけ』の「ヤマブキ」なんかも最高だったじゃないですか。ライブでも最後に披露しちゃって。

『とげまる』の「君は太陽」なんかもアガりますよね。

﨑山さんのカウントから、もうすでにテンションが上がる。

ちょっとアニソンポップスな雰囲気もありますね。パワーポップというか。2010年くらいの(ハルヒとか)

このキャッチーさを感じたのは…『とげまる』の「えにし」以来かもしれないです。
あれも、アニメのOPっぽい爽快感がありますよね。

と思ったら、Bメロでガラッと空気が変わって…

というか、Cメロですよ…

来ましたね、最近アルバムに1曲入ってくる…テンポが変わる曲
「子グマ!子グマ!」「まがった僕のしっぽ」枠ですね。

これは… なんともクセのある…

でもまぁ、その辺含めてポップなんですけど。なんか、表情豊かな感じが。

やっぱり、ジャパニーズアニソン、アイドルソングっぽさがありますね。
「変」っていうのをポップに昇華させる感じが。

モー娘。とか、ももクロとかも変な曲あるじゃないですか。それがむしろ可愛らしい、というか。

あとは、間奏のギターソロですね。これは面白い。
是非ライブで、草野さん三輪さん両ギタリストに弾いて欲しいですよね。

絶対楽しいだろうな…この曲。

まとめ

今回のアルバム…

満足感が凄まじいですね。

とにかく新しい。なのにとっつきやすい。

本当に、スピッツというバンドはどこまで進化を続けるのか…と。

数日聴いただけで、このハマりようなわけですから…
繰り返し聴いていったらどうなってしまうんだ…

13曲すべてが、衝撃でした。

「こんなのはじめて!」って感じですね。ときめきが止まらなかった

サウンドやアレンジとしては、比較的シンプルな、「バンドサウンド」を重視した傾向にありましたね。

これに関して、私は以前の記事

「新しいアルバムは”新訳・とげまる”のような作品になる」

という話をさせて頂いたのですが…

あながち間違っていなかった気もします。シューゲイザー要素は弱かったですが。

『とげまる』ってシンプルでありながら、表情豊かなアルバムなんですよね。

「こういうのはどう?」「これは?」とばかりに様々な顔を見せてくれる。

今回もそれを感じました。どの曲も個性的で、心惹かれる。
(まぁ、それはいつもなんですけど)

35年を迎えたスピッツ。

これからも「面白い歌」をたくさん届けてくれるのでしょうね。

コチラも必読!

過去のインタビュー記事や写真を集めた書籍Part2。

2000年代以降のスピッツがまるわかりの、ファン必見の1冊です。

是非『ひみつスタジオ』を聴きながら…

コチラは、『ひみつスタジオ』と同時販売の歌画本

全体的にファンタジックで可愛らしい歌詞が光る本アルバムの13曲に寄り添った13の物語。

junaida氏が描く、可愛くてちょっぴりフシギなイラストは、スピッツの世界観にもぴったりですよ!