突然ですが、私は「ギター」と「ベース」を両方所持していて、両方ちょっとだけ弾けます。

ある日、ベースを持って街をフラフラしているところ(カラオケで練習した帰り道)、友人にばったり遭遇。
そこでこんな会話になりました。

友人「それギター?」

私「いや、ベースだよ」

友人「ベース?? ベースって何??」

私「コレだよ(写真を見せる)」

友人「ギターじゃん…???」

そう、このとき私は知りました。
この世にはベースの存在を知らない人がいるということを。

というか、もしかしたら音楽に興味が無い人ってベースのことをギターだと思っているのでは??

そこで私は考えました。
ベースとギターの違いを説明するときにどう説明すれば良いのか…ということを。

今回は、「ギターとベースの違い」について、偏見を交えながらいくつか挙げてみようと思います。

あらかじめ注意しておきますが、絶対に信用しないでください
これから紹介する内容は、あくまでもイメージであって事実とは限りません

①音楽的な「役割」が違う

まずは、世間一般に言われている、ギターとベースの違いです。

ギターは主にメロディー(主旋律)や伴奏を担当し、ベースは楽曲の基盤であるベースラインとリズムを担当するというものです。

なんとも、「その通り」といった模範的な回答ですが… 音楽に疎い人からしたら「ベースラインってなんのこっちゃ」って感じですよね。

教科書的な説明はできたとしても、感覚として「なるほど!」と思ってもらえる説明をするのは、当のベーシストでも難しいのではないかと思います…

基本的には、ベースの方が低い音域を担当します。役割としてはチューバやコントラバスなんかに近いと思います。
あとは、合唱における「バス」や「テノール」のような、いわゆる男声パートですね。あんな感じで主旋律とは異なる音楽を奏でます。

とはいえ、私はこう思うんですよ。

「ベースだってメロディー弾くこともあるよ!」

この辺は非常に難しい。チューバなんかに比べるとベース(正式にはベースギター)は、楽器の担う役割が圧倒的に広い

これは恐らく構造的な問題だと思います。または、音域の広さもあるでしょう。

男声のボーカリスト、女声のボーカリストがいるように、低音が主旋律を奏でても全く問題ないんですよね。

実際、ギターとベースが同時に同じメロディーを奏でる楽曲や、間奏にベースが主役のソロが含まれている楽曲もたくさん存在しています。

なにかもっとわかりやすい、はっきりとした違いはないのだろうか…

②「弦の数」が違う

これもよく言われるものです。

ギターは弦が6本で、ベースは弦が4本。

見た目でわかる違いなので、非常にはっきりとしています。
「タコは脚が8本で、イカは脚が10本」と似ています。

ぶっちゃけ「ベースは、弦が4本しかないギター」だと思ってもらっても良いのかもしれません。

ただ、これに関しても一概に正しいとは言えないんですよね。

世の中には「6弦のベース」も存在しています。
これは、イカにも言えることですね。「タコイカ」という脚が8本しかないイカがいるんです。

もっというと、5弦のベースも8弦のギターも存在します。
「ギターだから弦は6本でないといけない」というわけではないんです。

なので基本的には、ギターとベースの違いって音域だけなんですよね。
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーみたいなものです。

③バンドの「立ち位置」の違い

多くのバンドでは、ベースを弾く人=ベーシストが向かって「左側」に立っていることが多いです。

日本だと、スピッツやバンプなんかがそうですね。

この立ち位置を浸透させたのは、ビートルズだと思うんですけど…
ベーシスト・ポールマッカートニーが左側にいるのには理由があります。

それは、ポールが左利きだから!!
楽器のカタチ的に、左側に立った方が演奏しやすいからなんですよね。

カウンター席で肘がぶつかっちゃうのと同じようなものです(向きは逆ですが)。

ビートルズをはじめ先人の影響で、この立ち位置をとっているバンドが多いのだと思います。
なので、基本的には「左端で弦の少ないギターみたいなのをもっている人」がベーシストなんだと思ってください。

ただ、これに関しても「例外」が存在しています。
「ベーシストが左側に居ない」というパターンですね。

当たり前ですが、立ち位置に決まりなんてものはありません。

日本だとミスチルなんかがそうです。あとは、BOOWYとか。

もっというと、ベースがボーカルを務めている場合は、真ん中にベースがいるというパターンもあります。

ベースボーカルのバンド・WANIMAのボーカル・KENTAさんはスリーピース(3人編成)、しかも左利きということで左側に立って歌っています。
ギターとベースがどちらも外側に向いていて、非常に綺麗な位置関係です。

④バンド内の「立ち位置」の違い

Boy Guitar Baby Music Rock

基本的にギターはメロディーを弾いたり、カッコいいソロパートを担当したりするため、「花形」として扱われることが多いです。

吹奏楽のトランペットやフルートみたいな感じですね。人気の楽器です。

一方のベースをはじめとした低音楽器は、メロディーを弾くことが少なくどちらかというと「地味」であることが多いです。
吹奏楽部だとジャンケンで負けたひとが担当するイメージがあります(失礼)。

とはいえ、好きで低音楽器をやる人も少なくありません。私もその一人です。

ポジティブな表現として、よく使われるのが「縁の下の力持ち」
目立たないけど、音楽を完成させる上では欠かせない存在です。全国の低音楽器奏者のみなさん、誇りを持ってください。

そうはいっても「世間のイメージ」は残酷なもので、
やっぱりギタリストの方が華やかなイメージがありますね~。

ベースは地味。良い楽器だけど、地味
目立ちたくない人がベースを選ぶなんてパターンもあります(『けいおん!』の澪ちゃんとか)。

ベースボーカルの場合を除くと、ベースが一番目立つバンドって存在しないんじゃないかな?なんて思ってしまいます。うーん…OKAMOTO’SとCymbalsくらいかなぁ…

ベーシストって戦隊モノでいうと、緑とか黄色って感じなんですよね…少なくとも赤ではない気がします。
そしてそんな立ち位置を結構気に入っていたり

⑤「眼鏡をかけている」のがベーシスト

これは完全に偏見です

でも、音楽好きや軽音楽部の方はなんとなくわかってくれると思います。

ベーシストって眼鏡をかけているイメージありません

前述した、OKAMOTO’Sのハマ・オカモトさんとか、Cymbalsの沖井礼二さんとか。
あるいは東京事変の亀田誠治さん、ゲスの極み乙女。の休日課長さん…

なんとなく、眼鏡をかけていてダンディーな、ちょっとお茶目なおじさんには、ベースを弾いていて欲しい
どのパートが似合うか?というとベースな感じです。

ただ、ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)の後藤さんや、くるりの岸田さんみたいに「眼鏡をかけたボーカル」も結構いるんですよ。
NUMBER GIRLの向井秀徳さんが先駆けかも??

ところが…
「眼鏡のギタリスト」ってあんまり多くないんじゃないかなぁなんて思います。

スピッツの三輪さんはサングラスですし(昔は眼鏡でしたが)…

東京事変の「浮雲」こと長岡亮介さんくらいしか思いつきません。あとは、フラワーカンパニーズの竹安堅一さん!!

…あれ、もしかして少なくない??

事実がどうであれ、イメージが大切です。眼鏡はきっとベーシスト。

まとめ、のようなもの

というわけで、ギターとベースの違いを語るのは…難しい!!

必ず何かしらの例外が存在します。

本当、なにが違うんでしょうね??

ただ一つ言えるのは、ギターもベースも…どちらも素敵な楽器であるということです。

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