このたび、オリジナルショート漫画『Pirka-ピリカ-』の第6話を公開しました。
7か月ぶりの更新だそうです。そんなに経ったんだなぁ(のんびりしすぎ!)
さて、今回は「あとがき」と題して『Pirka』についてダラダラと書いていきます。本稿の目的は作者自身の頭の整理ですので、お読みいただかなくても作品を楽しんでいただくことは可能かと思います。ご安心ください。
そもそもPirkaってなんだ
Pirkaは、これまで描いてきた4コマシリーズ『SCHMooze!』『楽天少女と厭世少女(通称:らくえん)』『姉貴なんて知らない(通称:姉しら)』の裏側やその後を描く(予定)、「新作ならぬ、真作」というコンセプトで始まりました。
…というか始めました。
メインとなる舞台が「新北高校」なので、ベースとなっているのは『SCHMooze!』です。
そこに、「姉しら」の正羅が「入学」することで、『Pirka』がスタートしました。
テーマ、というほどではありませんが、本作は様々な「であい」から成り立っています。
1話では、正羅が真弓を目撃し、
2話では、彩輝と昭名が合流し、
3話では、彩輝、茅鶴、昭名、真弓の4人が集合し、
4話では、正羅と美都が対面し、
5話では、知歌と美羽が邂逅し(一方通行)、
6話では、様々な遭遇、発見がありました。
こうしてみると、一方通行の「であい」が多いですね…
でも人間関係ではよくあることじゃないですか? ”一方的に知っている”関係って。
隣のクラスの人に名前を呼ばれて、
「何で知ってるの?」
「◯◯(共通の友人)がよく噂してるから」 …みたいな。
登場人物の言動を通じて「関係性」を表現するのが本作における一番の課題です、実は。
ところで、先ほど「らくえん」の名前が出しましたが、6話現在、らくえんの主人公:樹璃と祐香は登場していませんね。
果たして今後登場することはあるのでしょうか…
ただ、二人とも新北高校の近くに住んでいるので、なにかしらの接触があっても不思議ではありません。
ひょっとすると、「風が吹けば桶屋が儲かる」じゃないですが、直接交わることは無くても間接的に干渉しあったりしているのかもしれませんよね。
…なんて言ってみたり。
1話ごとにスポットライトが当たる人物が異なり、特定の主人公は存在しないため、「群像劇」的なスタイルとなっています。
なので、これからもっと登場人物が増えていくかもしれません。キャラクターの描き分けの練習をしなくては…
これからも様々な「であい」を描いていければと思っています。
自由って難しい
これまでの4コマとは違い、自分でコマ割りを考え、なるべく背景を描き入れ(結局サボりがち)…とやること盛りだくさんの作品です。漫画描くのって大変ですね…
同時に表現の幅が広がったこともあって好き放題いろいろできるのが楽しいです。
個人的な見解なんですけど、4コマ漫画は「同サイズの4コマでひとつの話を描く」という制約の中で表現する、どちらかというと「俳句」とか「川柳」に近い存在だと思っています。不自由を楽しむ感じ。
一方、普通の漫画(4コマじゃないやつ、正式な呼び方とかあるんだろうか…)にはその制約が無いですよね。
商業誌だと1話あたりのページ数が大体定められたりもしてますが、個人で描いているとそれもない。なので感覚的には「小説」とかに近いのかなぁなんて思ったり。
一応『Pirka』は1話あたりのページ数を大体10ページ前後になるように構想を練っているんですけどね。
では、この「制約が無い」という性質は「良いこと」なのか。
正直なところ、作者はこれが「苦手」です。
「自由にやっていいよ!」と投げ渡されると、とにかく進まない。
いや、進むは進むんですけど…ゴールを見失うんですよね。
4コマ漫画だと、だいたい「1コマ目はこう描いて~セリフはこうで~」みたいなのがすんなり決まるんですけど、コマ数やページ数が増えると、「このコマ割りで大丈夫?」「ここでページ変えると最後詰まるかなぁ…」と考えることも増える、増える…
要するに優柔不断というやつですね。自由=無限択の問いであるわけなので。
更新頻度を上げるためにも、もっとライトに描きたいものですが…こればかりはどうしようもないのかもなぁ…
悩んでいる時間も楽しい、作者なのでした。
6話について

そんなわけで悩んで悩んで、描き直して、途中で寝かせて、また描き直してできた6話です。
その間に絵柄も大分変ってしまいましたね…
せめてキリの良いところまでは、と、なるべく5話までのタッチから離れないようにしました。
次回7話からは大きく絵柄が変わることが予想されます。驚かないでください。
6話の内容としては、1~5話全体のオチ…というか答え合わせというか…そんな感じです。
とはいえ、正羅が真弓を見失ったり(やっぱり)、新たな事件が発生したり…
何はともあれ、「Pirka第1幕閉演」といった感じでしょうか?
こんな感じで、これからもある程度進んだら「節目」を設けるつもりです。
伏線は早いうちに回収しないと見失いかねませんから…
あとがきのあとがき
なにはともあれ、第6話、さらにはこのあとがきまで見て下さった皆様。
本当にありがとうございました。
これからも『Pirka』は続いていきます。
すべては私次第ですが…
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