ファッション業界やインテリアコーディネートの仕事をする上で、役立つ資格のひとつ…「色彩検定」。

上の二つのみならず、Webデザインや資料作り…もっといえば普段の生活にも役立つことから、取得者や受験者は増加傾向にあります。人気の資格と言っても良いでしょう。

色彩検定には、1~3級とUC級というものが存在しています。

難易度が低く、手を出しやすいこともあって3級の受験者が最も多くなっています。デザイン業界に直接関わりを持っていない人が趣味で受けるというケースも少なくないようです。

これらの情報に関しては以下の記事も参考にしてください。

中でも、色彩やデザインに興味のある人が注目するのはやっぱり「2級」ですね。

1級ほどの専門性はないですが、
初歩的な内容からもう少し踏み込んだ知識を身に付けたい…という理由から3級を飛ばして2級からの受験を考えているという方も多いのではないでしょうか?

また、検定試験について紹介している多くのサイトで、「使えるのは2級から」という風に書かれています。
2級を持っていると就職に便利か…と言われると難しいところだと思いますが、実務に活かすのであればやはり2級以上の知識があった方が良いと思います。

色彩検定は上位級を受けるための「受験資格」が存在しません。つまりは誰でも、何級からでも受験することができます

実際、3級を飛ばしていきなり2級を受けるという方は少なくないようで、かく言う私もその一人です

最初にお伝えしておくと、いきなり2級を受けても合格することは可能です。もちろん、それは自身の努力次第です。

ただ、3級を取得していないからといって、2級合格が著しく遠のくことは無いと考えて頂いて良いと思います。

①2級から受けても良いのは、なぜ?

先ほども書いたように、色彩検定には各級を受けるための条件・資格がありません。極端な話、初学者がいきなり1級を受けても良いということです(合格するかは別として)。

これは、漢検や英検と似たような感じだと思います。はじめて漢検を受験するからといって、10級から順に受けようとする人はあんまりいないんじゃないでしょうか。

例えば中学生だったら3級に挑戦してみたり…各人のレベルに合わせて受験級を決定していくと思います。目標が高すぎるとモチベーションが続かなくなったり、かといって低すぎると達成感が得られにくくいです(受験料も安くはないしね)。

「自分がどのレベルにいるのか」「何級を目標にすればよいのか」を考えて受験することが大切です。

基礎からじっくり学びたいという方は3級から順に勉強するのが良いですし、実践ですぐに生かしたいという方は2級から受けても良いと思います。

②いきなり2級を受ける場合の注意点

そうはいったものの、3級を飛ばしていきなり2級を受ける場合には気をつけないといけないことがいくつかあります。

ひとつは、2級の問題はあくまでも3級の知識があることを前提に出題される、ということです。

2級と3級では、出題範囲が異なります。
そのため、2級用のテキストさえ頭に入れれば2級に合格することも可能だと思います。3級では3級用の問題が、2級では2級用の問題がそれぞれ出されます。

とはいえ、根本的な「考え方」はどの級にも共通しています。「色彩」に関して知識を身に付けたいというのであれば、3級の基礎的な考え方をしっかり理解しておく必要があるでしょう。

また、2級とはいえ、3級の知識が無いと解けない問題が出題されることもあります。割合は小さいですが…

③「独学」のメリット

色彩検定の勉強方法として、「講座を受ける」という方法があります。

これは、プロの講師の下で、合格のための、あるいは実用のための知識を学ぶというものです。

カリキュラムが決まっているため計画的に勉強することができる上、半強制的に学習するためサボらないという利点があります。通信教育などは家に居ながら受講できるため忙しい人にもオススメです。

しかし、これはなんといってもお金がかかります。
ただでさえ高めな受験料を払わないといけないことを考えると、できることなら安く済ませたいですよね。

そこでオススメなのが「独学」です。
つまり、自分ひとりで学習するということですね。

独学のメリットは以下の通りです↓

  • コストを抑えることができる
  • 自分のペースで勉強できる
  • すき間時間を活用しやすい

特に2つ目が最大の利点だと思います。

もちろん通信講座なんかでも自分のペースに合わせて勉強できるものもあったりしますが、独学の方が「自分の苦手な分野を徹底的に」「最初は全体を広く浅く理解する」など、自分のスタイルで勉強を進めることが容易です。

独学の方が「自分の苦手」に気づきやすいと思いますよ。

一方、独学にもデメリットが存在します。
それは、「自分で計画を立てないといけない」ということです。

事前知識には差があれど、「色彩検定」という試験に関してはみな初心者です。
そのため、受験日から逆算して計画を立てて勉強する、というのがやっぱり難しいんですよね。

計画を立てる際は余裕を持って設定しましょう。

④オススメの勉強方法

色彩検定を独学で受験する際のオススメ方法を紹介します。

それはズバリ、「テキスト」と「問題集」を使う方法です。

結局この方法が一番良いと思います。

具体的には、テキストで用語や考え方を身に付けて、問題集で理解度をチェックする…です。
大体どの試験でもこれが定番・鉄則ですよね。

テキストを読んで理解しているつもりでも、いざ訊かれると答えられない
これを少しでも減らすために、

テキストを読む→問題集でチェック→テキストで復習→問題集でチェック
といったサイクルを何度も繰り返しましょう。

やっていくうちにわからない部分が徐々に少なくなっていくはずです。また、何度も間違えた問題は「苦手分野」ということなので、重点的に勉強しましょう!

テキストと問題集に関しては、検定協会が提供している「公式」のものと、市販で売られている「非公式」のものが存在します。

どちらを買っても良いですが、公式テキストを使って勉強する方がより安全です。
なぜなら実際の試験問題は、公式テキストから出題されるからです。

一方の非公式テキストの利点としては、種類が多く、自分に合ったテキストで勉強できるということです。ただし、試験範囲を確実にカバーしきれているか、と訊かれると微妙なところかもしれません…

非公式テキストを完璧に覚えても満点が採れるとは限らないということです。
とはいえ、しっかり覚えれば9割以上の点数は望めます。

検定に合格するには公式、知識を身に付けるには非公式…がオススメかもしれません。
この辺は個人の自由だと思います。

私はこれを使いました↓

2級と3級が一緒になったテキストもあります↓

また、検定合格を手助けしてくれる、サイトやアプリも多数存在しています。それらだけを使って勉強するのはあまりオススメしませんが、より理解を深める上ではきっと役に立つはずです。
うまく活用しましょう!

※分野別のより細かな勉強方法についてはまた別の機会に…

⑤どのくらいの勉強時間が必要?

これに関しては、人それぞれにはなってしまいますが、
大体、1か月~3か月がひとつの目安になると思います。

例えば、3級の知識が全くない人が勉強するのであれば基礎から学ぶ時間が必要になってきます。

あとは、1日の勉強時間ですね。当たり前ですが。
1日30分とか1時間とか、という感じだと思います。上記の期間は。

正直なところ、色彩検定2級は合格率7割以上と、決して難しい試験ではありません。
しっかりテキストの内容を理解すれば誰でも合格のチャンスがあります。

1級は実技があるため、そうはいきませんが、2級合格に、色彩のセンスはほとんど求められません笑
どちらかというと、努力ですね。いくら私服がオシャレで才能があったとしても、ちゃんと勉強しないと合格は難しいと思います。

時間に余裕がある方(大学生とか)だと2週間で合格!みたいなことも十分可能だと思いますよ。

とはいえ何が起こるかわかりませんから、やっぱり余裕を持って計画を立てることが大切ですね。

まとめ

今回は色彩検定2級の勉強方法を中心にお話してきました。

これから2級を受験しようと思っている方の参考になれば、と思います。

今回のポイントは、

  • 2級から受けてもOK!!
  • 独学でも十分チャンスはある!!
  • テキスト&問題集でしっかり理解しよう!!
  • 勉強期間は、1~3か月が目安!!

こんなかんじです。

先ほどもお伝えしたように、色彩検定は誰にでも合格のチャンスが存在します
今は初心者だとしても、しっかり努力を重ねればいつかは1級合格も夢ではないと思いますよ!

明るく前向きに、楽しみながら勉強する。
これが合格へのイチバンの近道です。

コチラの記事もあわせてどうぞ