【アジカン,RADWIMPS..】歌い方が変わった?ボーカル”声変わり”まとめ!

長く活動してるバンドやミュージシャンに関するコメントでよくみられるのが、

「昔と変わった??」というもの。

例えば、ギターロックからエレクトロ路線に転換した「BUMP OF CHICKEN」や、
メンバーの変遷も著しい「くるり」など…

いわゆる「方向性」が変わったバンドはもちろん…同じくらいよく耳にするのが
「声が変わった」というもの。

もちろん、フジファブリックやWANDSなど、途中でボーカルが変わったバンドも存在しますが、
意外なことに、ボーカルの「声変わり」について言及されることも!

今回は、「ボーカルの声が変わった」といわれるバンドについて、その変遷や理由について紹介していきます。

1.ASIAN KUNG-FU GENERATION(後藤正文)

声変わりボーカルの代表格…というかよく耳にするのが、アジカンの後藤正文さん。

代表曲「リライト」のリリース当時の音源と、12年経ったリテイク版を聴き比べて見ましょう。

2004年↑

2016年↑

うーん、確かに結構違う!!

なんというか、2016年の方が丸く、大人っぽさが出ている感じですね。

一方で、2004年オリジナル版の荒々しい歌い方の方が、リライトという曲にはマッチしている気もします。
でも2016年Ver.には深みというか、色気があってクセになる魅力があります。

全体の演奏にも言えることですが、2016年版は、キャリアを感じさせるどっしりとした安定感がありますね。

ご本人曰く、「歌い方」が変わったのが大きな所以とのことですが、もちろん年齢による声質の変化というのももちろん存在すると思います。

(曰くタバコを止めて高い声が出るようになったとも)

もちろん、バンドが歳を取るのと同時にメンバーも歳を取っているわけですから。
より年季を感じる、しっとりと艶やかな声になってきましたね。

2.RADWIMPS(野田洋次郎)

続いて紹介するのは、アジカンと同世代のバンド・RADWIMPS(通称:ラッド)の野田洋次郎さんについて。

ラッドといえば、2000年代にロックファンを中心に人気を集めていたバンドですが、
アニメ映画『君の名は。』でのテーマソング起用により、国民的バンドへと成長を遂げました。

「前前前世」や「なんでもないや」でのヒットを機に注目を集めたのと同時に、話題になったのが
ボーカル野田さんの「声が変わった?」というもの。

コチラについても、昔の楽曲と聴き比べて見ましょう。

2016年↑

2006年↑

10年の間に結構変わっていますね。

なんというか、「無人島~」「おかずのごはん」あたりの楽曲は、今よりもちょっと幼い感じがしますね。あどけないというか。

やっぱり年齢経過によるものなのかな…と思う一方で、

RADWIMPSの声が曲によって違うのって、結構昔からじゃない??とも

激しい曲、しっとりしたバラード、さらにはラップまで…

幅広い音楽性を持ったラッドですが、野田さんはそれぞれに合わせて歌い方を結構変えているんですよね。

同時期の楽曲でも、「これ本当に同じ人が歌ってるの?」というリスナーは少なくないようで…
ネット上ではそのような意見も数多く見受けられます。

なので、ラッドに関しては単に「声変わり」というよりかは意図的に「変えている」という感じだと思っています。

また、野田さんの声といえばよく言われるのがバンプの藤原さんに似ているというもの。

…確かに「前前前世」とかの歌い方はバンプっぽさを感じる…のかな?
声質的には似たグループかもしれませんね。

3.the pillows(山中さわお)

「声変わり」といって個人的に最初に思い浮かべたのは…山中さわおさん。

札幌出身のスリーピースバンド・the pillowsのボーカルですね。

ピロウズといえばアニメ『フリクリ』の主題歌を担当し、日本国内のみならず、海外リスナーからの評価も高い名バンドです。

そして、何よりも「声変わりバンド」としても代表的な存在でしょう。

声変わり前の楽曲と、声変わり後の曲を聴いてみましょう。

1996年↑

2011年↑

デビュー当時から2000年代初頭あたりまでは、少し籠ったようなクセの強い歌唱が印象的でした。

これに関しご本人は「のどに饅頭が詰まっていたみたい」というコメントを残しています。

以降の楽曲では、饅頭が取れ、クリアでハッキリとしたパワーのある歌い方へと変化していきました。

つまり、意図的に歌い方を変えたということですね。

個人的には、どちらの歌い方もそれぞれ魅力があると思っています。

やっぱり初期の曲(ONE LIFEとか)は、あの頃の歌い方がしっくりきますし、

スケアクロウとかは、今の少ししゃがれた乾いた歌声がマッチしています。

4.THE BLUE HEARTS/ザ・クロマニヨンズ(甲本ヒロト)

日本を代表する伝説のロックバンド・THE BLUE HEARTSのボーカル・甲本ヒロト

現在は、名友・真島昌利らとともに「ザ・クロマニヨンズ」のボーカルを務めています。

彼に関しても「声が変わった」というのをよく耳にしますね。

確かに、ブルーハーツとして活動していた10年間の間だけでも、意外と歌声が変わっているんですよね。

デビュー当時と、後半の曲だと。

デビューシングル(1987)↑

1993年↑

初期の頃はかなり「野太い」歌い方ですよね。音域も全体的に若干低めです。

その一方で、ブルーハーツ後期以降は、少しソリッドでキレのある声質です。

あとは…とにかく明るくなりましたね!

クロマニヨンズになってからは、楽曲もポップなものが増え、優しく明るい歌い方の曲が目立つようになりました。

年齢経過による変化と、音楽性にマッチさせるための意図的な変化といった感じでしょうか?

長くロックと向き合ってきた彼ならではの、変遷だと思います。

それでも、銀杏BOYZやSTANCE PUNKSなど、初期ブルーハーツ時代の甲本リスペクトを感じるボーカリゼーションが多く見られます。それだけ、初期の彼に影響を受けたミュージシャンが多いということでしょう。

余談ですが、スピッツの草野さんも、デビュー前はヒロトのような野太い歌い方をしていたんですよね…今とは全然違う歌声に驚きです。

まとめ

今回は、巷で「声が変わった」と噂されているボーカルを紹介してきました。

それぞれ、年齢による変化だったり、意図的に歌い方を変えていたり、さまざまな理由がありましたね。

どちらが良いというわけではなく、こういった変遷もそれぞれのバンドの歴史が感じられて非常に趣深いことだと思います。

コアなファンだと歌い方や声質だけでいつの歌声かを判別できたりするんでしょうか…
(声優ファンとかだと聞いたことがあるかもしれない…)

コチラの記事もあわせてどうぞ

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